作業服で人気の空調服はバイク好きにもおすすめ！

空調服は、夏の作業場で快適に作業できるようにと開発された作業着です。作業着に電動のファンを搭載しているため、高温になる真夏の作業場でも涼しさを感じることができます。

熱中症予防にも効果的で、作業場だけではなくバイクに乗る際に活用している人も多いです。様々なシーンで役立つ空調服の特徴やメリット・デメリット、バイクにおすすめな空調服のポイントなどを紹介します。

空調服とは

空調服とは、小型のファンを内蔵したウェアを指します。空調服は気温の高い夏場などに体温を適切に保つことを目的に開発された服です。真夏の作業場は高温になり、熱中症を発症したり汗で作業着の中が群れて不快感を感じたりしてしまいます。

それらによって作業の効率が低下し、場合によっては事故やケガのリスクも高まってしまうため注意が必要です。しかし、作業場が屋内であれば温度の管理も可能ですが、屋外での作業の場合には気温の管理は困難になります。

空調服は屋外でも安全に作業を行うために開発された、いわば「着るエアコン」なのです。空調服は搭載されたファンが作動することで、服内に外気を取り込むことができます。外気を取り込むことで、服内を空気が通り抜け汗を乾かすことが可能です。

ファンの風で汗が乾けば、気化熱によって体温を下げることができるので涼しさを感じられます。人間の体は暑さを感じると体を冷やすために汗を出すのが特徴です。ただし、単純に汗をかくだけでは体温は下がりません。汗が蒸発しなければ熱は体にこもったままになってしまいます。

汗がすべて乾いて蒸発してしまうのが理想です。ただ服の中の汗を完全に蒸発させるのは難しく、こまめに着替えたり通気性の良い服を選んだりなどの対処方法しかありませんでした。空調服はファンによって常に新鮮な空気を服内に送り込むことが可能です。

これにより体温の上昇を防ぎ、汗の不快感を減らすことができます。

空調服のメリット

空調服のファンは電動なのでバッテリーを使用しますが、エアコンやスポットクーラーと比較しても必要な電気量が少ないです。作業場の室温を下げるためには多くの電力が必要となるので、コスト的にも空調服は優れています。

また空調服は着用するだけで効果が得られるので、どのような場所でも使用することが可能です。空調服にもよりますが、ファンの強さは切り替えができるので気温や着用者の体調に合わせて調節することができます。自分に合わせて常に快適な状態をキープできるのが空調服のメリットの一つです。

汗をかいても服内に取り込まれる風によって汗を乾かすことができるので、服が汗で濡れて気持ち悪さを感じることもありません。汗によるムレを防ぐことで、肌を清潔に保てるので肌トラブルの予防にも役立ちます。汗をかくことで肌に炎症やかゆみを感じるケースもあるため、肌トラブルを解決するために空調服を利用している人も多いです。

汗をかいても、すぐにさらっとした肌になるので汗のにおいも防げます。汗のにおいが気になる人にも空調服は好評です。

空調服のデメリット

様々な利点のある空調服ですが、いくつかの注意点もあります。まず空調服によってはファンの作動音が大きいという点です。ファンを作動させることで空調服は快適さを得ることができますが、ファンの音が大きくてうるささを感じることもあります。

使用する場所によってはファンの音が大きくて使いにくいということもあるため要注意です。空調服は外気を服内に取り込み服内の空気を循環させる仕組みのため、外気温が高すぎるとファンからの風が生ぬるく感じることもあります。

冷たい風が服内に送り込まれるわけではないので、その点は理解しておきましょう。ぬるい風であっても、汗を乾かすことができるので気化熱で涼しくはなります。空調服は電動ですので、バッテリーが切れたらただの服です。

使用する時間を考えて、必要ならば予備のバッテリーを準備しなくてはいけません。

使用中にバッテリー切れを起こさないように、しっかりと充電しましょう。充電や予備バッテリーを準備するのが面倒だと感じる人もいるため、人によってはバッテリーの準備作業がデメリットです。使用する環境にも注意が必要です。

砂っぽいところやホコリの多い場所では空調服の使用は向いていません。ファンに砂やホコリが詰まって故障することも考えられます。また服の中に砂やホコリが入り込んでしまうと服や肌が汚れるため使用は避けたほうが無難です。

空調服の選び方

空調服は人気があり、多くの商品が販売されています。選ぶ際の主なポイントは、バッテリー性能・作動音・価格・デザインです。バッテリーは使用する時間に合わせて選びましょう。長時間バッテリーがもつタイプはバッテリー部分が大きく、着用時に重さを感じることもありますので、その点もチェックするのがおすすめです。

次にファンの作動音も、どの程度なのかチェックしましょう。実際に店頭などで確認するのが確実ですが、静音タイプなども販売されていますので音が小さいほうが良い場合には確認してください。価格は予備バッテリーの価格も併せて検討しましょう。

ウェアの価格のみに注目しがちですが、予備バッテリーが何個必要で予算がどれくらいになるのかまで計算するのがポイントです。デザインは基本的に自分の好みで選んで問題ありません。ただし着用時に作業の妨げにならないか、腕や身体の動かしやすさなどをチェックすると安心です。

バイクにおすすめの空調服とは

空調服はバイクにも活用している人が多いです。気温が高い日には、バイクはメットやライダースジャケットを着用しているため暑さを感じます。走行中は風を感じられるので暑さはやわらぎますが、赤信号などで停止したときや渋滞中、速度をあまり出せない道などでは暑いことが多いです。

バイクにおすすめな空調服は、ファンを作動させても大きく膨らみすぎないものが適しています。空調服はファンによって服が膨らむのが特徴ですが、膨らみすぎると走行中の空気抵抗が大きくなってしまうので注意が必要です。

ややタイトなシルエットになるものを選びましょう。走行中はファンを切ることも多いので、簡単にオンオフができるようにコントローラーのボタンが押しやすいものが良いです。走行中にバッテリーが切れてしまうとバッテリー交換のために駐車しなくてはいけません。

長時間バッテリーが使用できるタイプの空調服がベストです。

ポイントを押さえて空調服を選ぼう！

空調服は熱中症予防に有効です。ウェアに搭載したファンを駆動することで快適に過ごせる上に、汗を蒸発させてムレや臭いなどもおさえることができます。もともと作業着として開発された空調服ですが、バイクやアウトドアにも活用できて便利です。

バイクは真夏の信号待ち中などに暑さを感じることが多いため、空調服を取り入れて安全で気持ちの良い走行を楽しみましょう。