快適に作業をしよう!空調服の涼しい着方を紹介
工場や炎天下の野外作業など、空調がきかない環境での作業に最適なワークウェアが、空調服です。ただ、中には「空調服を着てもあまり涼しくない」と感じている人もいるようです。体温を下げなければならない状況で空調服の効果を感じられないと、体調不良になってしまう場合もあります。
今回は、空調服の涼しい着方について紹介します。
涼しい空調服を着るメリットとは
現場で働く人が、普通に着ている空調服。涼しい空調服を着ることには、様々なメリットがあります。ここからは、涼しい空調服を着るメリットについて紹介しましょう。
集中力を維持し作業効率を高める
暑さは、ストレス反応を引き起こす、物理的ストレッサーの一つです。長い間暑い所にいると、ストレッサーによる圧力がかかり、イライラしたり、気分が悪くなったりというようなストレス反応を起こします。涼しい空調服を着ることで、体が求める最適な体温を維持することができます。
涼しく快適な状態を維持できるので、目の前の作業に集中して取り組むことができるでしょう。暑いと体温で体力が奪われ、注意力も散漫になります。涼しい空調服を着れば、作業中の事故も予防しやすくなります。
体臭や肌トラブルの対策に
空調服を着ることで、汗をすぐに乾かすことができます。においやあせもというのは、かいた汗を長時間放置することにより、発生しやすくなります。汗がすぐ乾くことにより、雑菌が繁殖しにくくなり、体臭を抑えたり、あせも対策になったりするのです。
涼しい空調服を着れば、一緒に作業をする人などに「暑苦しい」という印象を与えずにすむのもメリットです。
涼しい空調服は経済的
空調服は、一ヶ月毎日着用しても、電気代が数十円程度となっています。涼しい空調風を着て、エアコンを使わなくてもすむようになれば、電気代を節約することができるでしょう。エアコンを使用する場合でも、涼しい空調服を着れば設定温度をそこまで低くする必要がなくなります。
涼しい空調服があれば、省エネ効果だけでなく、エコにも繋がっていくのです。
空調服が涼しくならない!その理由は
空調服は、暑い日に欠かせないワークウェアです。もし、あまり涼しさを感じられなければ、暑くて作業どころではありません。ここからは、空調服が涼しくならない理由について紹介しましょう。
空調服がピッタリすぎる
空調服は、服の中に空気を密封し、風を循環させることで涼しさを感じることができます。もし、あまりにもピッタリサイズの空調服を着てしまうと、ウェアと体が密着して、ファンの風を循環させることができなくなってしまいます。
風の通りを良くするためにも、ワンサイズ大きめの空調服を選ぶことが大切です。
密閉性が低い
空調服と体の密閉性が低いのも、涼しくないと感じられる理由の一つです。密閉性が低いと、空調服の中に風を上手く循環させることができません。風が漏れていると、ファンの風が当たっている部分しか涼しくなくなってしまいます。
大きすぎる空調服を選んでしまうと、密閉性が低くなりやすく、冷涼効果が下がってしまうので注意が必要です。
汗をかいていない
空調服で涼しさを感じるためにはとある条件があり、それが汗をかくことです。空調服は、水が蒸発する際に周囲の熱を吸収して冷やす「気化熱」を利用して、体を涼しくしていきます。そのため、汗をかいていなければ、あまり涼しさを感じなくなってしまうのです。
汗をかく量は、人によって個人差があります。
汗をかきづらい人は、空調服を着ても涼しさを感じにくい可能性があります。
空調服の涼しい着方や効果を高める方法
空調服は、涼しさを得られてなんぼのアイテムです。空調服が涼しくなければ、快適な作業の妨げになるだけでなく、熱中症になるリスクも高くなってしまうでしょう。ここからは、空調服の涼しい着方や効果を高めるコツについて紹介をします。
定期的にメンテナンスをしよう
空調服には電子機器を使っているので、使い続けることで劣化します。以前と比べて涼しくなくなったという場合は、バッテリーやファンユニットの問題も考えられるでしょう。バッテリーやファンは消耗品なので、寿命が近づいていると感じているならば、新しいものに変えるのも一つの方法です。
ファンは外気と共に様々なものを吸い込んでいますが、ホコリなどがたまると、風の通りが悪くなってしまいます。定期的にメンテナンスをしましょう。ただ、ファンは精密機械のため、水洗いは向いていません。中性洗剤を綿棒や柔らかい布に染みこませ、優しく拭いていきましょう。
効果を得るには着こなしが重要
空調服で涼しさを得るためには、正しい着こなしが必要です。空調服には様々なサイズがあります。前述したようにベストフィットよりも、少し大きめのサイズを選ぶことで、風が循環しやすくなるでしょう。また、空調服の効果を高めるためには、インナー選びも重要になってきます。
風通しの悪いインナーを着ると、汗が乾かず、気化熱による涼しさを感じづらくなってしまいます。吸汗性や透湿性が高いものが、空調服と相性が良くおススメです。
保冷剤を使用する
空調服は、ファンによって外気を取り込み、服の内部に風を循環させる仕組みになっています。
そのため、外気温が高い場合は、生暖かい風が入ってくることになり、体温が下がりにくくなってしまうのです。
冷たい風を循環させたい、そんな時に便利なのが保冷剤です。保冷剤を活用することで冷たい風が体中を駆け巡り、一定時間冷却効果を高めることができます。保冷剤を活用する方法には、2パターンがあります。一つは、空調服に保冷剤を入れるポケットがついており、そこにセットするパターン。
もう一つは、保冷剤ホルダーのあるベストを直用し、その上に空調服を着るパターンです。空調服に保冷材用のポケットがない場合は、保冷剤が使えるインナーを選ぶようにしましょう。
水分補給をしっかりとする
空調服の効果を高めたいならば、水分補給をしっかりすることが大切です。水分の補給を行うことで、汗をかきやすくなります。自分が汗をかけば、気化熱による効果を感じやすくなり、清涼感を得やすくなります。効果を高めたり、熱中症や脱水症状を防いだりするためにも、喉が乾いたらこまめに水分補給をしましょう。
空調服を涼しくしたいなら工夫が大切
空調服などのワークウェアは、大事な作業をする際のパートナーとなる存在です。その機能を十分に活かすことで、あなたの作業をきっちりとサポートしてくれます。空調服が涼しくないと感じるのには、原因があります。空調服の特徴をしっかりと理解し、そして工夫を凝らして空調服が持つポテンシャルを最大限引き出していきましょう。